うなぎを刺身で食べるのはありなのか?
うなぎを刺身で食べるのはありなのか?
うなぎと言えばかば焼きですよね。うなぎは海の生物ですが、お刺身にするというのはあまり聞きません。なぜ刺身にして食べる習慣がないかご存知でしょうか。 実は、うなぎの血液には毒の成分が含まれており、下痢、嘔吐、皮膚の発疹などの症状が出るのです。フグの毒のように死に至る危険性はありませんが、そのまま食べたくはないもの。ちなみにアナゴやハモも同じような毒を持っているのでこちらも生食の習慣がありません。食べた際だけではなく調理をする際も注意が必要で、毒の含まれた血液が皮膚につくとヒリヒリしたり腫れたようになるので注意が必要です。間違っても自分でさばいたりしないほうが良いです。 この毒は加熱すればなくなるので、うなぎは加熱調理されたものが主流なのです。もし、どうしても生で食べたいと思った場合は、プロの方が血抜きしたものを食べるのをおすすめします。脂が乗って弾力がありコリコリした触感ということで、勇気のある方は一度是非試してみてください。
天然と養殖で異なる国産うなぎの特徴と魅力
古くから日本人に馴染まれている国産うなぎは、大きく天然と養殖の2種類に分けられます。天然は文字通り河川や湖などで生まれ育ったうなぎです。一方、養殖はビニールハウス内に作られた池の中で人の手によって稚魚の状態から育てられた物を指します。 うなぎは水温や水質など適切な環境でしか生きられません。そのため、国内でも生息できる地域は限られています。冬眠する冬のシーズンは餌を捕食せず成長が止まることから、短期間に数が増えることはありません。 日本でうなぎの養殖が始められたのは、自然に育つの待っていると市場に安定供給ができず、乱獲で絶滅する可能性が高いことが理由です。 60年代前半までは、日常的に食べていない一般の人でも味の違いがわかるほど大きく違っていたと言われています。技術力の向上に伴って高品質の物が作られるようになってからは、プロの料理人でも判別が難しいのが実情です。スーパーなどで販売されている物は大半が養殖ですが、実際に食べ比べても大きな違いはありません。